※2020年9月の情報です

特別定額給付金(10万円給付金)のオンライン申請でも話題になったマイナンバーカード。
自宅でサクッと撮影してサクサクっとWEB申請するつもりで詳細を調べたところ…
予想以上に写真のルールが細かく、自力での用意にちょっと高めのハードルを感じたのです。
1. まずはマイナンバーカードの申請方法を確認
政府広報オンラインによると代表的な申請方法は4つ
申請方法 | 写真:6ヶ月以内に撮影したもの |
(1) スマートフォンによる申請 | スマホで撮影 |
(2)パソコンによる申請 | デジカメ・スマホなどで撮影し画像データとして用意 |
(3)証明写真機による申請 | 直接申請対応の機種で「個人番号カード申請」案内に従って撮影 |
(4)郵送による書類申請 | プリントした写真 裏面に「氏名」「生年月日」を記入 |
上記以外にも
・区役所、市役所、役場や支所の窓口
・マイナンバーカードセンター
・役所や郵便局に設置のマイナンバーカード申請端末
から申請できる自治体もあるようですが、写真については持参か現地撮影かの確認が必要です。
2. WEB申請用の画像データを用意する方法
通常は下の3通りかと思います。
(1) 写真屋さんで撮影 | WEB申請用データファイルのダウンロードサービスあり プラス1,000円くらいが相場 |
(2) 証明写真機で撮影 | 1,000円くらい?(機種や設置場所によって違うらしい) 直接申請に、WEB申請用データをダウンロードできる機種あり |
(3) 手持ちのスマートフォンや デジタルカメラなどで撮影 |
機材さえあれば無料 |
3. ルールは店任せ 写真屋さんでの撮影
この方法なら「マイナンバーカード用の証明写真をお願いします」の一言でOKです。
WEB申請用データを追加有料オプションで提供するショップもあります。
ほんの一例ですが、
ショップ | 価格表 | WEB申請用データ | 店舗 |
カメラのキタムラ | あり | 追加オプション | 全国展開 |
パレットプラザ | あり | 追加オプション | 全国展開 |
コイデカメラ | あり | 追加オプション | 東京・神奈川・千葉・埼玉 |
カメラのナニワ | あり | 追加オプション | 関西・九州・関東・東海地区 |
4. ルールは機械任せ 証明写真機
ガイダンスに従って撮影すればOKですが、メガネや髪型、アクセサリー類などについては、あらかじめ確認しておくと安心です。(「5.さて、自分で写真を用意しますか…NG事例」参照)
プリントサービスの他に、WEB申請用データのダウンロードサービスや、直接申請が出来る機種もあります。
対応機種は、地方公共団体情報システム機構マイナンバーカード総合サイトに掲載されています。
機種名 | プリント | 画像データサービス |
Ki-Re-i DNPフォトイメージングジャパン |
○ | スマホアプリでダウンロード |
Photo-Me 日本オート・フォート |
○ | 不明 |
証明写真ボックス 富士フイルム |
○ | スマホ・PCでダウンロード アプリ不要・ユーザー登録不要 ※一部、未対応機あり |
プロ写真館 三吉工業 |
○ | 不明 |
5. さて、自分で写真を用意しますか
※画像はマイナンバーカード総合サイトより転載
【ルール1】 サイズ
マイナンバーカード総合サイトの顔写真のチェックポイントおよびよくあるご質問FAQよりリストにまとめました。
申請書貼付用 プリント写真 | WEB申請用データ アップロードファイル |
・縦4.5cm×横3.5cm ・裏面に 「氏名」「生年月日」を記入 |
・形式 :jpeg ・カラーモード :RGBカラー(CMYKカラー等は不可) ・ファイルサイズ:20KB~7MB ・ピクセルサイズ:幅480~6000px、高さ480~6000px ※画像編集ソフトで加工された画像などは、 受付されないこともある |
【ルール2】 顔の位置
目安とはいえ、かなり細かいことを要求されています。

【ルール3】 その他
- 最近6ヶ月以内に撮影
- 正面・無帽・無背景
- 白黒写真でもカラー写真でもOK

【 参考 】 細かいNG事例
- 指定の寸法や規格を満たしていない


- 眼鏡やヘアバンドにより顔の一部が隠れている



- 人物を特定しにくい

- デジタル写真の品質にみだれがある

6. 面倒になり、運転免許証の写真でWEB申請用データを作った
室内照明での影、顔の位置、メガネの位置や反射など、細かな注意事項が多くてウンザリ。
写真屋さんでの撮影も家族全員となると何かと面倒で料金も高額になってしまいます。
で、思いつきました!
「運転免許証の写真をスキャンしてデータファイルを作れば良いのでは?」
運転免許証なら、メガネや顔の位置などに関してはNG事例を完璧にクリアしています。
残す心配はスキャンデータの画質のみ。
ちなみに顔写真の実寸は運転免許証の方がマイナンバーカードより若干大きめです。
運転免許証 | 縦3.0cm×横2.4cm |
---|---|
マイナンバーカード | 縦2.75cm×横2.20cm |
ひょっとしたら行けるかも…差し戻しも覚悟で提出することにしました。
スキャニングにした理由は、真上からの撮影は難しいため & 変な影が映るのを避けるためです。
【手順1】→【手順2】の方法でWEB申請用データファイルを準備しました。
【手順1】 | スキャニング 解像度:600dpi モード:カラー |
【手順2】 | Mac標準アプリ「プレビュー」を使用し、規格にあったJPEGファイルを作成
結果的に |
【手順1】 600dpiカラーで運転免許証をスキャニング
キャノン複合機「PIXUS TS3130S」使用 「600dpi」はこの機種の最高解像度です。
スキャナーがなくても、コンビニのマルチコピー機のスキャンサービスが手軽に利用できます。
※2020年9月現在の情報
【手順2】 顔写真部分のデータを作る(Mac「プレビュー」での手順紹介)
今回はMac標準アプリ「プレビュー」を使いました。
1.「プレビュー」でスキャンした免許証のデータを開く。
2.「ツール」→「長方形で選択」をクリック
3.「+」マークが表示される→顔写真部分をドラックして選択→点線で囲まれる
4.「編集」→「コピー」をクリック
5.「ファイル」→「クリップボードから新規作成」をクリック
6.顔写真だけの画像が新しく出来た!

7.「ファイル」→「書き出す」をクリック
8.「フォーマット:JPEG」「品質:高品質」→「保存」をクリック
7.「運転免許証」のスキャン写真でWEB申請……果たして結果は?
OKでした! 無事クリアです♪
「個人番号カード交付通知書・電子証明書発行通知書 兼 照会書」が届き受け取りに行ってきました。
仕上がりは、運転免許証の顔写真より若干粗めでした。
今回の実験では、
・運転免許証の写真は証明写真としての条件を全て満たしている
・WEB申請アップロードファイルの規格を守った
・顔写真の切り抜き以外の加工は一切しなかった
これらの理由により運転免許証の写真をスキャンした顔写真データでも受理されたのだと思います。